「健康長寿温泉」のススメ 第4章 第2回 21世紀は温泉に何が求められるか

薬ではなく温泉に期待できることは何か

 では、現代社会において温泉に求められるものは何だろうか? 答えははっきりしている。現状の現代医学に出来ないこと、難いことだろう。そのために現代医学の対症療法では難しいこと、つまり第一に自然治癒力を高めること、免疫細胞を活性化すること、即ち”予防医学”としての温泉の役割を明確にすること。第二に温泉の含有成分の効果を、調合された薬剤以上に高めること。第二が実現するには”温泉の活性”が担保される必要があるだろう。

江戸期の世界的な漢方医学の第一人者、吉益東洞の肖像画(藤浪剛一『医家先哲肖 像集』(所蔵・松田忠徳)

 現代医学は治療医学である。その手段は薬によって治すことである。新型コロナウイルスの例を持ち出すまでもなく、現代医学には基本的に予防薬はない。
 現代医学の薬の大半は石油から作られている。したがって薬は基本的に毒であり、長期間の使用は副作用などのリスクを伴う恐れがあると考えておくことは、真の健康を維持する上で必要なことと思われる。薬は生体にとって異物であるから、免疫細胞は活性酸素で攻撃する。この状態が長期間続くと、私たちの体は酸化ストレス状態に陥り別の病気を誘発することになりかねない。

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