「健康長寿温泉」のススメ 第1章第3回 医科大学の多い大都会では、健康寿命は延ばせないのか?

大阪府の健康寿命が都道府県別で44位(男性)、45位(女性)の衝撃!

 わが国を代表する大都市、大阪市の男性の健康寿命は68.15歳である。ちなみに堺市の女性は71.86歳で、20大都市でそれぞれ男女別で最も短い健康寿命(2010年)である。 この数字を目にした皆さんは、ご自分の住む地域の健康寿命が気になったに違いない。正常な反応である。無関心、あなた任せこそが、寝たきり予備軍を生み出す元凶に違いないと思うからだ。

 【表1-2】は2010年度の都道府県別「健康寿命ランキング」である。男性で1位の愛知県と47位の青森県、女性で同じく1位の静岡県と47位の滋賀県の差が、それぞれ3年もあることがお分かりだろう。大阪府(男性44位、女性45位)の短さには驚きだが、東京都(男性33位、女性41位)も長いとはいえない。二大都市圏、東京、大阪のストレスフルな生活振りが窺い知ることができそうな数字ではある。
 東京オリンピックが開催された1960年代には、医科大学が集中していた東京、大阪は平均寿命も高く、データはないがおそらくは健康寿命もそれなりに高かったに違いない。その頃は現在のようには自分の健康を、医療機関に任せきりにしてはいなかったからだ。自己管理が基本だった。
 現在、東京には東京大学と東京医科歯科大学の2国立大学医学部と有名私立医科大学の大半(11校)が集中していることを考えると、現代(西洋)医学は東京の”健康寿命”の延伸に寄与してこなかったのかと、頭を抱え込んでしまった。

【表1-2】「週刊文春」2014年6月12日号

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