医科大学の多い東京、大阪に代表される大都会は、健康寿命の延伸にはつながっていないことが、都道府県別、さらには20大都市の健康寿命のデータから窺うことができた。では地方であれば即、健康寿命を延ばすことが可能なのであろうか?
一口に国民医療費といっても、都道府県によって、ずいぶんばらつきがある。大都会は大学病院や大規模病院が多いため、1人当たりの医療費は三大都市圏を中心とした便利な都市部の方が多く使われているように思われがちだが、実際にはそうではない。
以下、いずれも平成25(2013)年度のデータを基に、医療費と私たちの健康寿命の関係、つまり医療費をかけた方が健康寿命を延ばすことにつながるのか否かを、都道府県医療費から探った。
