「健康長寿温泉」のススメ 第10章 免疫機能を高める”温熱効果”こそ、温泉の真骨頂である(第3回)

3.温泉浴は美容と健康の”解毒(デトックス)”効果に最適

21世紀型〝予防医学〟の温泉の役割

 私が考える21世紀型”予防医学”としての温泉の役割は、3つある。これまでに述べた活性酸素を除去したり抗酸化能を高める”抗酸化力”、2つ目はこの章で述べている”免疫力”、そして3つ目がこれから述べる”解毒力”だ。

(1)体内から毒素を排泄する

 水銀、鉛、カドミウム、ヒ素などの有害ミネラルが毎日僅かずつでも体内に蓄積されると、肌荒れ、便秘、むくみ、だるさ、冷え性、肩こり、腰痛、ストレス等の原因となる。毎日食べる野菜から肉、魚に至るまで、残留農薬はもちろんさまざまな食品添加物、有害ミネラル等が含まれているので、健康のためには効果的な解毒を意識することが必要だ。

群馬県・草津温泉「ての字屋」の源泉天然岩風呂「王者の湯」(撮影:松田忠徳)

 シャワーでは表面の汚れは流せても、体温は上がらず代謝は活発にならない。従って、血液中の老廃物は排出されない。また血液から余分な水分や老廃物を回収して排出する役割を担っているリンパ液も、流れが悪くなり、体のむくみの原因となる。

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