温泉健康楽 第28回 「 予防の湯 」

私は温泉浴によって、心身ともに病気にかかりづらい健康な体を維持することを心がけてきました。生まれてからこの方、入院した記憶はありませんし、ここ数年は病院にもかかっていません。
 なぜ日本人は湯治で丈夫な体になっていたのか、最近の医学界の動向などから、私もようやく分かってきました。科学万能時代に生きる現代人からしたら少し頼りない経験温泉学は、実証温泉学のステージにようやく立ったと考えています。日本の文化である“湯治”の効用を、現代医学と結びつけて、いかに治療に有効であったか説明しましょう。
 数年前の「北国新聞」によると、金沢医大の山口宣夫教授(血清学)は、1泊2日で3回、それぞれ20分程度の温泉浴でも、白血球の数や働きを適正値に調節するうえで効果があると発表しました。

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