読む!?温泉 第3話 ぬる湯(ぬるゆ)

 気象庁では気温35度以上の日を”猛暑日”と呼んできたのですが、40度前後の猛暑日がふえるにつれ、最近では”酷暑日”、”危険な暑さ”など、どきっとするような表現を耳にする機会が増えてきました。なにせ40度に迫る暑さが珍しくなくなり、熱中症で倒れるのは高齢者だけではなくなってきたからです。

夏こそ温泉の活用で免疫力を高める

壁湯温泉「福元屋」(大分県九重町)の壁湯天然洞窟温泉(ぬる湯)(撮影:松田忠徳)

 かつては「夏こそ、熱いラーメンで乗り切ろう」という頑張り屋の日本人が多かったのですが、涼しいといわれる北海道でもエアコンの使用が珍しくなくなった昨今、このような威勢の良い言葉はほとんど聞かれなくなりました。
 心配なのは食べ物、飲み物を含めて体を冷やす日本人の生活習慣は、暑い日が続く夏場にさらに過激になり、免疫力を低下させかねないことです。猛暑を乗り越えるには、自律神経のバランスを整え、免疫力を高める必要があります。なぜならエアコンのような文明の利器によって冷やすことは可能なのですが、私たちの体は”冷え”に対する抵抗力を増したわけではないからです。むしろ弱まっているのが現状です。

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