温泉を、極める! 第12回 温泉で自律神経のバランスを整える

免疫力、自然治癒力の差が生死を分ける

 私が免疫学の安保徹博士を信頼した理由は2点あります。これからも折々にふれますが、私が永年温泉で実践してきた「医者要らず」の健康法が、安保博士の免疫学で明解に裏付けされたことが1点目。2点目は一連の安保博士の著作を通じて、現状の現代医学(西洋医学)の限界を認識している、わが国では珍しい勇気のある実直な医学者だと確信したことです。

妙見温泉「妙見温泉ねむ」(鹿児島県)の大岩風呂。正真正銘の大浴場だが、豊富な湯量と”源泉100%かけ流し”の湯が”効く温泉”を維持している(撮影:松田忠徳)

 欧米には現代医学の弱点を指摘できる優れた医学者、医師はずいぶんいますが、日本ではなぜか現れません。私たちが健康体になるには現代医学、伝統医学、先端再生医学の利点、欠点を知る必要があります。そのためには情報の開示がもっとも大切であることは論を俟ちません。特に現代医学が圧倒的に支配しているわが国では、その弱点を医療の現場から開示されることが、日本人の”健康寿命”を延伸するうえで必要不可欠なことでしょう。
 新型コロナウイルスひとつ取り上げても、治療薬、ワクチンが開発されるまで、現代医学は正直お手上げ状態に近いことを私たちは目の当たりにしています。ひとりひとりの免疫力、自然治癒力の差が生死を分けるだけではなく、感染を免れることを再確認しています。

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