”温泉教授”の毎日が温泉 第53回 ”温泉教授”の通い湯、定山渓

市民が定宿を持つ、札幌の〝奥座敷〟

 北の都、札幌の中心部から南西へ約30キロ。うっそうとした原生林を背景に、豊平川の両岸から湯けむりが立ち上る。200万都市札幌の”奥座敷”、定山渓温泉だ。

豊平川の両岸に所狭しと200室~600室以上の大型ホテルが建つ定山渓温泉(撮影:松田忠徳)

 札幌市内を流れる豊平川上流の瀬音がひときわ高く感じられる静寂境に、客室200室前後を中心に、約650室を有する超大型ホテルまで、所狭しと軒を連ねる。ところが手つかずの豊かな自然環境は、本州によくある都市化した温泉郷を意識させることはない。
 事実、定山渓は春夏秋冬がはっきりとしており、季節感を感じるために札幌市民は好んで湯と食を堪能すべくここにお気に入りの定宿をもつ。

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