日常から非日常へと意識的にモードを切り替える
五感が回復しない旅は、つまらないものです。お金さえ払えば贅沢な旅ができるというのは、大きな間違いです。
避暑のために山の温泉へ行くと、たいていそこには渓流が流れています。自然の力はすばらしく、川の水が気温を下げ、そよ風が快適な環境を提供してくれる。窓を閉め切り、エアコンをガンガン利かせた部屋で猛暑をしのぐ都会の生活では、想像もできない恵みです。
太陽にだってふだん気づかぬ恵みがあります。都会の夜型生活では、太陽とともに目覚めるなんて決して体感できないでしょう。朝日に起こされ、暗くなったら床に就く。
こんな贅沢をありのまま享受するには、日常から非日常へと意識的にモードを切り替えなくてはなりません。