温泉を、極める! 第21回 洗い流す文化と、心を清める 浸かる文化

心身ともに清浄を求める日本人の精神性

 洋の東西を問わず、人生のスタートは産湯で、湯で体を清めることから始まります。しかも日本人は、人生の幕を閉じた同胞を棺に納めるとき、湯灌(ゆかん)をして清めます。「死=穢(けがれ)」であるから、死者をきれいにして彼岸に送ってあげようと考えるのです。
 このように日本人には古来、人生のスタートと最後を”湯”で清める習慣が根づいてきました。「心身ともに清浄」を求めることが、日本人の精神の根幹を形作っているからです。

このコンテンツは会員限定です。無料の会員登録で続きをお読みいただけます。
無料の会員登録
会員の方はこちら
テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました