”温泉教授”の毎日が温泉 第73回 幕末の風雲児、坂本龍馬の”日本初の新婚旅行”の行き先は霧島の温泉だった(その4)

栄之尾温泉は薩摩藩第12代藩主、島津忠義の有名な湯治場で、現在も石垣などの本陣遺構が見られる(撮影:松田忠徳)

 10年ほど前に「霧島いわさきホテル」の敷地内にある、薩摩藩12代藩主、島津忠義の本陣遺構を案内してもらったことがある。城の石垣のように美しく組まれた石群と小さな温泉神社が往時をしのばせていた。
 「霧島いわさきホテル」は目下、平成29年秋から無期限休館中なのは残念である。営業中はホテルから5分ほどの林の渓流沿いに硫黄泉がふんだんにかけ流された「龍馬の湯」「斉彬の湯」など、野趣あふれる露天風呂が8つもあり、「緑渓湯苑(りょくけいとうえん)」と称して大勢の温泉ファン、龍馬ファン等から人気を博していた。 

島津忠義公の本陣があった頃からの温泉神社(撮影:松田忠徳)

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