”温泉教授”の毎日が温泉 第47回 コロナ禍中、先ずは地元で温泉取材を開始する

マイカーで道南地方の取材旅行を再開

 新型コロナウイルス騒動が起きてからもほぼ毎日のように温泉に入る生活をしていたが、この間も取材旅行に出られない日々が続いていた。

銀婚湯温泉(北海道)の野天風呂「もみじの湯」(撮影:松田忠徳)

 温泉を職業として40年、取材旅行や調査に半年も出られなかったのは初めてのことだった。まだ終息したわけではなく、大都市圏を中心に第2波が始まった感じもするので、今後もどうなるのか皆目見当も付かない。
 とりあえず密室状態の飛行機に乗らないで、ホームグラウンドである北海道内をマイカーで移動することで、ウイルス感染から防御をしながら取材に出ることにした。とはいえ正直に告白すると、他県や、ましてや海外の温泉の取材を自由に出来ない状態がこれほども続くと、さすがにストレスが溜まってきている。
 だが、これは私一人だけの状況ではない。現状を打開するべく頭を切り替えることにして、全国で一番温泉が多い、ということは取りも直さず世界で一番温泉の多いエリア・北海道に住んでいたことの幸運に感謝しながら、手始めに函館圏、道南地方へ出かけて見ることにした。

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