世界一温泉地が多い〝温泉の浮島〟北海道
私が最初に”道南の名湯”銀婚湯温泉を取材で訪れたのは、昭和58年(1983)の夏の終わりではなかったかと記憶している。
”職業として”の温泉行脚は地元北海道から始まった。九州の約2倍の面積、あるいは東北6県に茨城、栃木、群馬等を併せた面積を有する広さがあり、しかも世界一温泉地の多い日本で、最も温泉地が多いのは北海道であったから、”温泉の浮島”北海道はフィールドとしては申し分なかった。そう、世界一温泉の数が多いエリアが北海道ということなのである。

湯量と高温泉に恵まれている。しかも活火山が多いため湖沼も多く、湖畔、河畔、海岸、渓谷、山岳、火山、島と多彩なロケーションに温泉が湧いている。それがインバウンドブームの昨今、豊かな自然と豊富な食材が外国人を魅了し、圧倒的な集客力につながっているようだ。