かみのやま温泉の観光プラン、高校生が提案・JR東日本が商品化

山形県内の高校生が提案した観光プランが、このほど、JR東日本の旅行企画として商品化された。
商品は、かみのやま温泉駅と米沢駅を発着する2コース。ツアー当日、提案した高校の生徒がガイドを務める予定。山形県で高校生がガイドを務める旅行商品は初めて。
県教育委員会が2007年11月に開いた「高校生による観光プランコンテスト」がきっかけとなった。県内の7校が参加し、「地元駅発着」というテーマでプランを提案。審査員の1人として、佐々木俊倫山形駅長が加わっていたことから、商品化に向けた検討が進んだ。
5月10日に実施されるのは、上山明新館が提案した「かみのやま古屋敷村の古民家と山桜探訪」。かみのやま温泉駅を午前10時10分に出発し、古屋敷村の散策や山桜を観賞しながらの昼食などを盛り込んだ所要時間約5時間のコース。生徒4人ほどがガイドを務める予定で、「昨年、プランを作った生徒は卒業してしまったので、当日までに勉強を重ねたい」と話す。定員30人。申し込みは「かみのやま温泉駅」(TEL:0049−023−672)。
5月25日に実施されるのは、米沢商の「歩いてわかる『ドラマチック戎(えびす)市』と『直江兼続』」の2つ。米沢駅に午前9時45分に集合し、春日山林泉寺や上杉神社、上杉博物館など直江兼続ゆかりの地をめぐる約6時間25分のコース。提案した同校商業研究部の生徒が同行し、見どころなどを説明する。定員100人。申し込みは「駅からハイキング事務局」(TEL:03−5719―3777)。
県教委高校教育課は、「新庄南が提案した観光プランも今秋にはバスツアーとして企画される見込み。生徒にとっても地元地域を改めて学習することになり、メリットは大きい」と話している。