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青根温泉の名湯「大湯」が堂々復活

 宮城県川崎町青根温泉の「大湯」が、全面改築を経て、このほど復活した。老朽化のため、2006年から閉鎖されていた。 仙台藩祖伊達政宗が湯船に浸かった歴史がある共同浴場。閉鎖後、建物を所有する旅館「湯元不忘閣」が伝統工法を用い、2年がかりで改築した。

 青根温泉は天文15(1546)年の開湯とされる。発見した佐藤掃部の子孫が代々受け継ぐ湯元不忘閣は「青根御殿」と呼ばれ、歴代の仙台藩主のほか、川端康成や芥川竜之介ら文豪が訪れたことでも有名。

 しかし、共同浴場の客と湯元不忘閣の宿泊客が利用していた大湯は建物の老朽化が著しく、管理していた川崎町が約200メートル離れた場所に移転新築して、共同浴場「じゃっぽの湯」としてオープンした。

 改築に当たって湯元不忘閣では、土地を所有する町と賃貸借契約を締結。建物は釘を使わず、使用した木材はすべて青森ヒバ。壁には温泉でこねた約9トンの土を塗って仕上げた。

 450年以上使われている重厚な石組みの湯船の男湯と女湯の仕切りを取り除いた。シャワーや蛇口は取り付けず、開湯当時の状況を再現した。「大湯は全国のメジャーなブランド。後世に残すことを第一に考えた。採算は度外視です。凝縮された本物の日本文化を再確認してほしい」と、21代湯守の佐藤仁右衛門さん(51)は語る。

単純温泉の源泉かけ流し。宿泊客のみが利用できる。
問い合わせは、(TEL:0224−87−2011)へ。


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