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< 35年前に掘削された泉源めぐりトラブル!? >
鳥取県倉吉市で、旧関金町が35年前に掘削した温泉の使用と所有権をめぐり所有権を主張する社会福祉法人が、倉吉市に無許可で温泉を採取していたことがわかった。同時に、泉源にまつわる金銭の授受や確約書などが明らかになった。
問題となっている温泉は、旧関金町が1971年に掘削を始め、翌72年に掘削を完了した。だが泉源は利用されることなく、また町営住宅(現市営住宅)の敷地内にあったことからほぼ忘れ去られ、倉吉市との合併によって市の財産となっていた。
今年7月になって、同市内の社会福祉法人が泉源のある市営住宅の敷地に立ち入り、湯を湧出させて検査用サンプルを採取した。これについて、市は同社会福祉法人が「無許可で行った」としていた。
これに対して社会福祉法人側は、「泉源は旧関金町から買い取った開発事業者から譲渡された」と主張する。泉源を譲渡したとする開発事業者も、「1972年に1,200万円で町から購入した」と反論。町の責任で泉源の所有権を開発事業者に移転するという内容の旧関金町長(当時)の確約書が残っていると申し立てている。
県の温泉台帳上は、土地と温泉の所有者は旧関金町と倉吉市となっており、開発業者に移転された形跡はないが、73年度の旧関金町の決算書には、業者から町に対し1,200万円を支払った記録が残っている。開発業者の主張の一部が裏付けられた形が、名目は泉源の売却代金ではなく、「泉源使用料」として記載されているという。
そこで、同市が関係資料を調べたところ、当時の町長がこの業者に対し、町内の開発を条件に泉源の永代使用権を認める確約書を書いていたことが判明した。
同市は「温泉の所有権について調査を進める」とするが、権利関係の有無や法的効力については不明確な点が多い。30年以上の年月がたっているため当時の事情を知る関係者が限られており、真相究明は難航しそうだ。
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