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湯原温泉・鼓橋のたもと歌人・与謝野夫妻の歌碑建立

1933年(昭和8年)に岡山県真庭市の湯原温泉を訪れた際に歌人の与謝野鉄幹、晶子夫妻が詠んだ歌を刻んだ碑が、このほど温泉街に建立され、市に寄贈された。

歌碑は御影石製で縦1.1メートル、横1.7メートル。鉄幹の「鼓橋をわがのる乗合自動車(くるま)渡りゆけば 礼する娘あり いで湯の街に」と、晶子の「鼓橋 湯山の橋を渡るなり 奥美作の夏の夕ぐれ」の歌が刻まれている。

近くに住む進弘子さん(77)が、1997年に67歳で亡くなった夫の剛志さんの遺志を継いで建設した。歌に詠まれた湯原温泉のシンボル「鼓橋」のそばに建てた。

進剛志さんは津山工業高校長などを務めた。生前、知人で地元の土産物店経営・美甘和夫さん(81)が「鼓橋のそばに夫妻の歌碑があれば」と言うのを聞き、建立を思い立った。しかし当時、橋のそばには歌碑を建てる場所がなく、思いをかなえずに亡くなった。

2007年になり、市が橋の側にあった消防機庫などを別の場所に移動したことでスペースができた。剛志さんが亡くなって10年の節目でもあり、弘子さんが「夫の願いを実現させたい」と建立を計画したという。

寄贈式で弘子さんは、梶岡知幸・市湯原支局長に目録を贈呈。「夫も喜んでくれていると思う。訪れる観光客らに『湯原温泉は元気だ』と発信できれば」と話した。

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