温泉専門ウェブマガジン　毎日が温泉＜　浅間温泉で火の粉舞う奇祭「たいまつ祭り」開催　＞

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＜　浅間温泉で火の粉舞う奇祭「たいまつ祭り」開催　＞

長野県松本市の浅間温泉で、１０月３日夜、日本三大奇祭のひとつとされる御射（みさ）神社春宮例大祭「たいまつ祭り」が行われた。

五穀豊穣と人々の安泰を願って里の秋宮にいた氏神が、刈り入れ後の麦わらで作ったたいまつの煙に乗って、およそ４キロメートル離れた春宮に帰るという奉納行事。たいまつは地元の町内会などが麦わらを束ねて作り、大きいもので高さ２メートル以上もある。

夜空に火の粉を舞い上げる約７０基のたいまつを、参加者は「わっしょい、わっしょい！」と声をかけながら威勢良く引き回した。

たいまつの灰を体に塗ると病気にかからないという言い伝えもあり、引き手は互いの顔に灰を塗り合い、真っ黒になって温泉街を春宮まで練り歩いた。

祭に参加した浅間温泉出身の渡辺真一郎さん（３３）は、「たいまつ祭りは威勢の良い祭り。浅間の名物として今後も続けていきたい」と話していた。

この日は、地元に伝わる伝統芸能やお船を披露する「本郷のまつり」も併せて開催された。