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札幌「森林公園温泉」が惜しまれつつ閉館  常連客らに愛され20年

 北海道札幌市厚別区の温泉銭湯「森林公園温泉」が、4月13日、常連客らに惜しまれつつ閉館した。
 森林公園温泉は、1985年に故清水勝さんが「森林温泉湯」として開いた。その後、温泉を掘り当てて1990年に現在の名称に変更。息子の勝敏さんが跡を継いでいた。

 2003年には全面改修が行われた。壁はコンクリートの打放しで、ヘチマやボディーブラシを使ったオブジェなどを展示した斬新な銭湯として、海外の雑誌に紹介されたこともある。
 お湯は源泉かけ流しが売り物だったが、近年、付近に大型の温浴施設が相次いでオープンし、利用者はピーク時に比べおよそ3割減ったという。

 また、現在は無料の普通浴場(銭湯)の下水道料金が有料化されれば、年に約500万円の出費になる。「値上げという選択肢もあるが、このご時世、お客様は10円、100円に敏感になっている」と閉館を決めた。
 最終日には、正午のオープンから次々と常連客が訪れた。一日おきに通っていたという主婦の田畑幸子さん(55)は、「静かでとてもくつろげる場所だった。他にもいろいろな施設に行ったけど、ここが一番」と語る。

 友人の斎藤美和子さん(60)も、「清潔な銭湯なのに本当にもったいない。これからどこに行ったらいいのか」と残念がる。
 清水さんは、「多くのお客さまに支えていただき感謝の気持ちでいっぱいです。みなさんの心の中にこの温泉がいつまでも残ってくれれば、これほどうれしいことはない」と語っていた。

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