庄助 
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第二回 北海道・登別温泉

温泉のパワーを目で、身体で実感する

 まさに、地獄とはかくあろうという、異様な景観に圧倒される。これは今から約1万年前、笠山という活火山の噴火によってできた爆裂火口の姿。いわずと知れた登別温泉のシンボル「地獄谷」だ。強烈な硫黄臭、そして黄色みがかった荒れた地表から、噴気が、熱湯が噴き出す。自然湧出量1日1万トン。11種類もの泉質の豊富な湯を供給する泉源、その中心地だ。

「昭和30年頃までは、6キロほど離れた国鉄(JR)登別駅からも、その立ち上る噴煙が見えたそうですよ」
 この春まで、登別観光協会で事務局長を務めていた小沢隆信さんが教えてくれた。登別の振興に携わって30年。温泉街を見つめてきた小沢さんは“温泉景観”という言葉をしきりに口にする。
 安政4(1857)年、武蔵出身の滝本金蔵が、妻の病気療養のために小屋を建てたことが始まりと言われる登別温泉。来年度には開湯150年の記念行事が予定されている。これに合わせて、温泉街の極楽通りと並行するバイパス道路の工事が進む。そして地獄谷の入口には、天然の間欠泉を持つ「源泉公園」が新設される。
 「地獄谷の散策に加えて、この公園が温泉街へと繰り出すきっかけになってくれることを期待します。お湯、宿の質も大事ですが、温泉街の賑わいも温泉地の大きな魅力だと思うんですね」

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地球のエネルギーを感じる「鉄泉池」

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地球のエネルギーを感じる「鉄泉池」

 登別市・登別観光協会では昨年、特別イベント「鬼火が誘う地獄の谷」を開催した。地獄谷を巡る遊歩道をライトアップし、午後10時まで見学できるようにする“鬼火の路、幻想と神秘の谷”と、湯鬼神と名付けられた鬼が舞う“地獄の谷の鬼花火”を披露。原生林を背景とした夜の地獄谷を彩った。ロングランで行われたこのイベントは好評を博し、今年も6月1日から開催されることが決まっている。
 大小のホテル、旅館が居並ぶ登別温泉。その温泉街の中ほど、登別観光協会の隣のビルに「温泉銭湯 湯元さぎり湯」がある。ただ一軒の共同浴場だ。温泉施設への配当を行っている温泉供給会社の直営で、ふんだんにあふれる硫黄泉、明礬泉が楽しめる。地元の人たちはもとより、温泉街の宿からも入浴客が絶えない。しかも料金は大人1人390円。登別温泉に足を運んだなら、この湯に入らない手はない。この温泉地の湯のパワーと魅力が凝縮されている。

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坂道に土産物店が並ぶ温泉街

<2007年夏のイベント情報>
■鬼火が誘う地獄の谷
[鬼火の路、幻想と神秘の谷]
期間:6月1日(金)〜10月31日(水)
時間:午後7時30分〜午後10時
会場:地獄谷入口、地獄谷展望台、遊歩道
[地獄の谷の鬼花火]
期間:6月1日(金)〜8月24日(金)(毎週金・土曜日開催)
時間:午後8時30分〜
会場:地獄谷展望台周辺

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