< 仏生山(ぶっしょうざん)温泉の温泉水を使用したせっけん開発 >
香川県高松市で藍や和三盆を使った手づくりせっけんを製造販売する藍色工房(坂東未来社長)が、同市仏生山町の仏生山温泉天平湯の温泉水を使った「仏生山石鹸(せっけん)」を開発した。
せっけんは固形の水酸化ナトリウムを水で溶かした水溶液に、オリーブ油などを混ぜ合わせた後、約60日間乾燥させてつくる。製造過程で使用する水の代わりに、仏生山温泉の温泉水をそのまま利用した。
乾燥の工程でひび割れが生じたため、熟成庫の湿度調整を行うなど工夫を重ねて、約6カ月かけて開発に成功したという。坂東社長は、「良質の温泉水を配合したせっけんなので、デリケートな肌の人でも安心して使ってほしい」と話している。
同社は藍をはじめ自然素材のせっけんづくりの技術と経験が豊富で、天平湯から「温泉好きに楽しんでもらえるように、温泉水を使ってせっけんをつくれないか」と依頼があった。今後は、他の温泉施設の温泉水を配合した“温泉せっけん”も開発していくそうだ。
仏生山石鹸は天平湯で販売中。無香料とラベンダーの2種類、1個90グラムで価格は1,280円(消費税込)。
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