庄助 
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温泉エディトリアル 第4回

第4回 アンチエイジング効果

 野沢温泉で行われた「ORP(酸化還元電位)分析」によるモニター調査。私自身も検査を受けたことはすでに前回触れましたが、なんと「野沢温泉源泉かけ流しの会」はそれを想像以上に大掛かりにやっていました。
 普段温泉に入っていない、10代から60代までの老若男女20人。この人たちに、温泉に入る前後に、なんとじっくり二ヶ月間、毎日調査をしたというのです。
 二ヶ月という期間――経費も手間もかかったのではないでしょうか。温泉偽装問題以来、全国の温泉地では、お客さんである消費者の方たちの不信をひしひしと感じるといいます。長年良質な湯を大切に守っていても、一度不祥事があると簡単に信頼は崩れ、その後の回復はなかなか容易ではないのでしょう。その影響は、問題を起こした温泉地にとどまらず、全国の温泉地に波及しています。その信頼回復のためには、ここまでしっかりと湯の良質さを実験で証明する必要がある。そう考えたということでしょうか。
 さて、調査の詳細は「野沢温泉源泉かけ流しの会」が発行している「湯を識る」という小冊子をめくっていただくのがいちばんですが(ホームページでも公開されています)、簡単にその内容をここで紹介していきましょう。
 入浴は必ず毎日、5分以上。その前後に検査するわけです。野沢温泉の共同浴場13箇所の中で泉質によって大まかに二系統、数箇所を指定して、それ以外は家庭内の風呂にも入ってはいけなかったとか。森さんから話をうかがったところでは、野沢温泉に住んでいる人は毎日入浴していてサンプルにならないので、近隣に住んでいる人や、近隣から野沢温泉に仕事などで通う人が選ばれたとのことでした。
 検査協力は法政大学工学部の大河内正一教授と株式会社日本温泉協会だそうです。
 この厳しい条件に生き残ったのは、20人中15人。若い人はなかなか続けるのが大変だったようです。そして、最終的に確実なデータを得られた15人のうち11人から、調査した手の甲と前腕屈側の2箇所において、粘弾性があがったという結果になりました。60日も経つと、着実に数字が変わっていたそうです。つまり、お肌しっとり、ということですね。 しかも、11人を年代別に見ると年齢があがるほど粘弾性があがったとか。
 アンチエイジングを必要とする世代ほど、効果がある。そんな温泉マジックが起こったのです。
 ほかにも効果が出ています。野沢温泉に限らず、硫黄泉は糖尿病に効果があるといいます。そこで野沢温泉で2泊3日を過ごした40代の男性に、毎食前に200CCの温泉水を飲泉してもらったところ、血糖値が下がったそうです。糖尿病の患者さんではなかったこと、被験者数が少ないことからはっきりとした効果はまだわかりませんが、今後に期待できるのではないでしょうか。
 短期的な入浴効果の調査もしているようです。私が出かけたマスコミ関係者のデータもまた出てくることと思いますが、40名のモニターで5分入浴してもらったところ、酸化還元の数値が改善しているとか。その後2〜3時間で効果は薄れていったそうですが、長期的な入浴の調査結果を考えると、続けることに意味があるのでしょう。温泉のこの侮れない医療効果、利用しない手はないですね。
 そうはいっても、温泉にそうそうは出かけられない都会に住むものからすると、「続けることに意味がある」といわれるとツライものがあります。毎週末に温泉に出かけるなんていうのは金銭的にも時間的にも夢のまた夢です。
 そこであきらめちゃいけません! おかげで私は入浴剤をいろいろと試しています。家の電気風呂でも結構効果があってバカにできませんよ。
 いろいろと試した中でよかったのは、松田教授と取材に出かけた洞爺湖の「湖畔の宿 洞爺かわなみ」の入浴剤です。
 松田教授の「日本百名湯」にも選ばれたこの湯は、質が抜群で、本当に身体が温まります。おまけに変に湯あたりすることもなく、相性がよかったせいか、ここのところずっと入っているのでした。お肌の調子も悪くありません。
 毎日温泉。なにはともあれ、これがいちばんのアンチエイジング効果ですね。


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