庄助 
毎日が温泉ログイン

第1回 期間限定!冬の絶景露天風呂

凍った氷上に出現する、2カ月間だけのかけ流しの温泉
「然別湖コタン/氷上露天風呂」

冬期間、しかも2カ月間だけ入浴できる“温泉”が、北海道にはある。引き湯ながら100%かけ流し(塩化物泉など)だ。

 大雪山国立公園の然別湖(しかりべつこ)。十勝管内鹿追町にあるこの湖は、北海道内の湖としてはもっとも高い位置にあり、標高およそ800メートル。このため、周囲12.6キロ、最大深度108メートルという規模ながら、冬には全面凍結する。その氷の大地の上、つまりは湖上に毎年『氷上露天風呂』が設えられる。

 今から26年ほど前、地元ホテルの若手スタッフらが、凍結した湖上にイグルー(氷を積み上げた住居)などを作って冬の娯楽としていたことをきっかけに、「然別コタン」の計画が始まった。コタンとはアイヌの人たちの言葉で村の意味。氷が張る時期にだけ出現する村として、寒さを楽しむ観光資源にというのがそもそもの発想だ。

 いずれも氷で作ったバーや、宿泊疑似体験ができるロッジ、氷の壁面をスクリーンにしたシアター、それにチャペルなども作られ、今では国内外からの観光客にも知られ、人気を呼んでいる。

「毎年、決まってやって来てくれるリピーターの方も多いんですよ。チャペルでは今年も、結婚式が行われました。然別の冬の定番として、すっかり定着してきましたね」 “コタン”を運営する(株)北海道ネイチャーセンターの石川昇司チーフマネージャーが話すように、少し痛いほどの寒さのなか、多くの観光客が氷上の散策を楽しんでいる。熱気球やスノーモービル体験、氷のグラス作りなどアクティビティや体験メニューが豊富なことも人気の秘密のようだ。

 さて、そして温泉。強化プラスチック製の浴槽が、氷上の足場の上に設置され、そこに隣接するホテルの源泉をそのまま引いている。自噴する湯の勢いで、およそ100メートルの距離をパイプで引いてくるが、そのままでは温度が下り過ぎてしまう。そこで、浴槽からオーバーフローした湯を(氷を融かさないために)湖の外へ逃がすパイプの中に源泉を供給するパイプを通すことで、温度低下を防いでいる。そのおかげで、浴槽の湯は約42℃とまさに適温。去年まで一つだった浴槽も今年から二つと、グレードアップした。

 夕方に一部、男女入替えの時間を設けているが、基本的に混浴。脱衣所は男女別に用意してある。これもすべて氷で作ってあるという凝りようだ。
 氷上は風が吹けば、日中でも氷点下10℃前後という日はザラだ。その寒気の中で浸かるかけ流しの露天風呂。眼前には、純白の湖と原生林の山々を見渡す。
 温泉情緒、というのではないが、まさに北海道ならでは、冬ならではの開放感に気持ちが大きくなる。そして、この時期にしか浸かることができないということに思い至れば、なおのこと心地よさが湧いてくる。身体を温める塩化物泉だけに、しっかり浸かれば芯からポカポカする。そのまま寒いアイスバーで、2時間も余韻を楽しんだ人もいるというから、温泉効果もホンモノだ。

 毎年1月中旬から3月中旬までオープン。
 来年をお楽しみに!!
<交通アクセス>
■鬼火が誘う地獄の谷
JR石勝線新得駅よりバス70分/JR根室本線帯広駅よりバスで100分
問合せ先:然別湖ネイチャーセンター
住所:北海道河東郡鹿追町然別湖畔
TEL:0156-69-8181
HP:http://www.nature-center.jp/
然別湖ネイチャーセンターホームページ

トップページ 通信販売法・個人情報の取り扱いについて サイトマップ お問い合わせ
Copyright(c)2011 mainichiga-onsen.com All rights reserved.
会員登録ログインログアウト会員情報編集ログアウト